業務支援システムKotobukiの名前の由来と祖父の職業観

「業務支援システムKotobukiの名前の由来ってなんですか?」

とたまに聞かれます。

デイサービスのシステムなので、もちろん「長寿」の”寿”でもあるのですが、もう少し私にとっては縁の深い言葉です。

父が経営しているおんせんケアがあるマンションの名前が「寿マンション」で、その名前の由来は私の祖父の名前「孝壽」にあります。

祖父はこの土地にマンションを建てようと思ったら、ここに温泉が湧いていることがわかって、温泉旅館を始めました。
50年くらい前のことです。

マンションの前は毎年桜が咲いていますが、これも祖父が植えたものです。

祖父は現在91歳ですが、現役で会社の経営や農作業をしています。
面白くて頭が良くて、私はとても尊敬しています。

「マンション建てようと思ったら温泉が湧いてきた」
というエピソードもすごいですが、他にも色々と驚きのエピソードを持っています。

例えば、私が生まれて祖父が初めて会いにきてくれたとき
福岡から遥々東京までやってきて、いつの間にか1人でディズニーランドに行って遊びに行っていたそうです。笑 そしてそこで同じく1人で来ていた外国人と仲良くなって、一緒にアトラクションに乗っていたそうです。笑

先日取材を受け、私の理想のライフスタイル、働き方はありますか?と聞かれ、
うまく綺麗に答えられなかったのですが、私は祖父のようなスタイルにはとても憧れています。

祖父はとても素直です。
自分の欲しいものがわかっていて、シンプルに行動しています。
自分で世の中を観察して不動産で上手に儲けていたり、孫の私にも他人に褒められて嬉しかったことを自慢したりしています。
昔から終身雇用とは無縁の世界で生きていて、旅館はやめましたが「引退」とか「老後」という概念がないように思います。
十分収入はあるし何もしなくても良いんだけど、自分や家族の健康のために野菜を育てていて、毎日畑に行っています。アマチュアながらかなり研究していて、きゅうりやブロッコリー、里芋など本当に美味しく作ってくれています。

これは私が肌感覚で感じていることですが、コロナが流行りだしてからさらに、祖父の生き方に時代が追いついたような感じがしています。

祖父のように上手に遊べる人は歳を取っても元気です。
私たちは60歳で引退してその後は仕事をしない、という前提で人生を設計できる世代ではありません。
そんなときにロールモデルとなるのは、祖父のような生き方なんじゃないかと思います。

遊びが仕事で、仕事が遊び
仕事でもらう報酬はガマン料じゃない

祖父からそう聞いたわけではないですが、私にはそのように見えます。

みんなが祖父のように元気に長生きできれば、介護の問題も暗くならずに済みます。
高齢化社会を明るく生きたいという願いも、このKotobukiには込められています。